2016年08月03日

接着剤の続き

枠へプライマーを塗ったら、できるだけ乾燥させてから紗張りをします。
少なくとも半日くらいは置いておきたいですが、実質上では数時間でも
大丈夫です。

ボンドを塗布するには、ホームセンターで売ってるような刷毛を使います。

ただ、刷毛にもいろいろなタイプがあるので、こればっかりは自分の好み
で良いかと思います。
・・思いますが、高いやつのほうが実はいいです。安いものだと、ボンドが
吸い込みにくかったり、毛が抜けるといった典型的な結果となります。

また、刷毛の毛先が長いので、3分の1くらいカットしちゃいます。
長いとボンドがダラダラたれますし、うまく塗れません。
短くしてコシをもたせるくらいで。


話は変わって、女性用のTシャツをオーダーしてみました。
柄が可愛いので、こりゃ女性向けに作ったほうがいいんじゃね?とか。
だったら、ユニセックス品より女性らしさを考慮して作られたシャツのほうが
絶対もっとかわいく出来るはず。はず。

ただ、まだ版すら作ってないので、なんとも言えない。

最後に毛むくじゃらをアップしてみる。

IMG_3732.JPG

これ、どうやって見たらいいか分かんない。
posted by 柴 at 20:11| Comment(0) | 紗張り

2016年08月02日

キッドナップツアー

NHKでやってる。やってた。

こういう、ドラマ、結構好きである。
コンセプトというか、ストーリーというか、すんごく好き。
こんな映像を今後も作ってもらいたいもんである。特にNHKには受信料
払ってるわけだから、心に響くものをこれからも作ってもらいたい。


最近、枕があったかい気がするなぁ、とか思ってた原因が判明!!

IMG_3729.JPG

犯人はお前か!(分かってた)
枕カバーとか全てふっ飛ばして、あっためてたヤツがいた。
まぁ、納得な結果である。
てか、くつろぎすぎ。

せっかくなので、紗張りの話し。

IMG_3731.JPG

紗張りするには接着剤で接合するけど、接着剤はホームセンターでも売ってる
ような一般的なボンドです。うすめ液で希釈して使用します。

紗張り接着する前に、枠自体にプライマーを塗ります。
プライマリーは、1:1くらいの割合でボンドを希釈したもので、これを
あらかじめ塗っておくことで「紗逃げ」と呼ばれる現象を抑えることが
できます。つまりは、乾燥が早くなるのです。

接着には、これをさらに希釈したものを接着用とします。


もっと書くべきことがあるけど、このドラマが涙を誘うので
明日にするしかないわ。。


posted by 柴 at 20:50| Comment(0) | 紗張り

2016年07月29日

ちょっと違うサイズの紗張り

あれ、今日は金曜なんだ、ってほど1週間が早い。
夏休みが近いということで、仕事の段取りもあわただしい。
・・まぁ、なんとなくだけど。

Tシャツ用の紗張りをする。

IMG_3716.JPG

新たに違う枠サイズを発注。
錘がレゴよろしく重なってたりするけど、まぁ、こんなもん。
けっこう楽しくなってきちゃったりする。

今まで、外寸450mm☓580mmという、自社で製版できる目一杯の
サイズをメインにしてきたが、微妙に無駄が多い。

A3サイズのでっかいやつとか、小さめな柄を2面付けするとかであれば
すごく効率がいい。これがまた、中間くらいのサイズとなると、
おそろしく効率が悪い。つまりは、無駄スペースが多いのだ。

そんなわけで、中間くらいのサイズ用としての枠を購入。

これで、近日中に新しいデザインのTシャツ作っちゃうよー。
出来栄えがどうなるか、現時点でまるで想像できない。
デザインはすんごく可愛い(!)ので、本気で作る!!

どうなるかは、分かんないけど。
posted by 柴 at 20:04| Comment(0) | 紗張り

2016年07月17日

テンション(2)

テンション値は、だいたいメーカーの適正値くらいになるように
引っ張ることが多いのですが、印刷屋さんによって色々な使い方を
されるため、まちまちになるケースもあります。

テンション弱く・・印刷物との追従性がよくなるので、平面でないものに印刷
         する場合に弱めにする。
テンション高く・・寸法精度を維持したい、版離れをよくしたい、いっぱいインクを
         のせたい、などこちらを望まれる場合が多い。

紗張りする側とすれば、破断テンションぎりぎりまで引っ張りたくないので、
適正でお願いしたいのですが、印刷的には高テンションのほうが色々とメリット
があるので、なるべく強めが多いかもですね。

通常の紗張り機では、枠を置いてからスクリーンを引っ張ります。
このスクリーンを引っ張る段階で、スクリーンと枠が接触するため、場合に
よっては、枠にひっかかって破断することが結構あります。
接触している時に枠が動いて、角度がおかしくなることも多いです。
また、枠にスクリーンがひっかかっている状態のまま接着すると、版内の
テンションが著しくおかしくなる場合もあります。

そこを改善したのが、リフトアップタイプの紗張り機です。
枠を最初に置くのは変わりませんが、スクリーンと接触しない低い位置に
置けるようになっています。純粋にスクリーンのみを引っ張った後に、
枠がのっている台を上に上げてスクリーンと密着させます。
これによって、かなりリスクを回避することができます。

弊社の紗張り機も、リフトアップタイプに改造してありますので、
安定した品質の紗張りが可能です。





posted by 柴 at 20:31| Comment(0) | 紗張り

2016年07月16日

スクリーン印刷 テンションと起業

スクリーン印刷のテンション(張力)について。

これ、ぶっちゃけて言えば、適当でいいです。
自分で使うのであれば、全く問題ないですもんね。

これを製品として売ろうと思った場合はそうもいかないので、数値で示す
必要があります。ですので、テンションゲージ、という張力を数値化して
とらえる計測器があります。

IMG_3651.JPG

ただのゲージなんですが、これが高い。実売、十数万円くらいでしょうか。
他にも違うタイプがありますが、このタイプが標準的です。
実は、借り物です。(高くて買えない)

スクリーンメーカーでは、だいたいの破断テンション値を持っています。
破断値の80%くらいを適正としていることが多いですね。
ただ、そのテンションで引っ張っても、版に接着後は自然とテンションが
落ちるので、それを見越して高めに引っ張ります。

ちなみに、Tシャツなどに多用される100メッシュであれば、おおよそ
上がり、2.0、くらいが多いようです。手刷りであれば、もうちょっと
落としても良いかと思います。

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で、テンションゲージと起業には、個人的に思い入れがあるんですよね。

ほんと、起業後2年間くらいまでは、ちょっと人には言えないくらいの
修練の場でした。いわゆる、思いつき起業のよくあるパターンってやつで、
自分の見込みの甘さ、そして、その実態を軽く見ていたこと、全てが
降りかかってきたかんじで。

いや、自分なりに起業の準備とか心構えとか勉強したつもりでした。
でも、ただのつもりだったんですね。
現実は厳しくて、1年後には借金数百万かかえてましたから。

数百万もかかえると、どこの銀行もお金なんて貸しません。
カードローンなんかも、前触れ無く借り入れ停止されたりします。
今思えば、あまりに当たり前のことで、何してたんだか笑っちゃいますが、
当時はもう金策のことしか考えてませんでしたから。

そんな中で、紗張りの仕事の話しをもらったわけです。
当時は紗張り機なんか買う金策はほとんど残ってなくて、本当に迷いました。
さらに借金を増やしての投資ですから。ある意味、賭けですね。
これだって、普通に買えば100万以上するわけです。
失敗すれば、本当に倒産+借金まみれ確定みたいな。

ともあれ、そんな中でこのテンションゲージを貸してもらったわけです。
・・・てか、まだ借りてます。

ですので、このゲージを見る度に当時を思い出します。
まぁ、今でもいつ倒産してもおかしくないわけですが、少なくとも
借金は完済できたので、それだけでずっと楽な気分になります。
これからが、本当の起業だと思って、きちんと勉強して行動して、
楽しんで仕事できればいいな、と。

ほんと、人生なんてどう転ぶか分かんないし、だからこそ
面白いのかもしれませんね。
posted by 柴 at 20:45| Comment(0) | 紗張り