Tシャツと春・秋用ズボンでの作業。
また寒さが戻ってくるみたいなので、体調には注意しましょう。
前回の続きみたいなかんじで。
紗張りテンションって思ったより強いって話を書きましたが、メッシュによって
引っ張れるテンションが異なります。大雑把に言って、
「ローメッシュ」
「線径(糸の径)が太い」
ほど、引っ張り耐性が強くなります。これはもう、なんとなく感じてる通り
ですね。絶対ってわけではないですが、大まかにはこんなかんじ。
ストレッチャーで無理やり引っ張られるスクリーンですが、もちろん
「破断テンション」が存在します。これは、ここまで引っ張られると
スクリーンが耐えられなくなって自然に切れてしまうよ、って値です。
推奨テンションは破断値の60%くらいに設定されています。
高テンションと呼ばれるものでも、70%くらい。
エキスパートテンションで90%ってところでしょうか。
あくまで目安なので、運次第なとこころもあります。
運がよければ、
みたいに、紗張りが終わってから破断してくれますね。(笑)
ちなみに、スクリーンが破断することを「割れる」って表現しています。
ここで、紗張りプロ先輩の名言。
「いついかなる時にでも割れる」
これ、的を射た表現です。(笑)
スクリーンがいつ割れるか、全く想像できないんですよ。
たしかに傾向はありますが、どんな状態・状況でも突然割れます。
引っ張ってる時にも割れますし、ボンド塗ってる時でも割れる。ボンド乾燥中
でも割れるし、版を持っただけで割れる時もある。ほんと分からんのです。
とは言え、割れやすいのはエキスパートテンションに近い場合が圧倒的。
そして、このようなテンションが多用されるのは高メッシュとなります。
高メッシュは印刷精度を求められるので、テンションが弱いものは
ほぼありません。大体がエキスパートテンションに近い紗張りになります。
つまりスクリーン単価が高いメッシュほど、紗張りもリスキー。
弊社でも355メッシュの紗張りをしますが、引っ張っただけで破断した場合
そのまま「試合放棄」を考えます。それほど、ダメージが大きいのです。
金額的に!
誰に請求できるわけでなく、自腹です。
1回の破断で、下手すると樋口さんが飛びますよ。
ひらひら飛んでく姿が錯覚?でも見える時があります。
それを片付ける自分の情けなさ・・。
仕事していて、やけ酒飲みたくなるのはこの時だけです。